Road to Early Retirement ~早期退職への道~

早期退職を考え始めた50代半ばのおっさんの日記 / コロナウィルスの影響で失業後、再就職。2年後に役職解任

『年収200万円でもたのしく暮らせます』〜 脱東京のヒント 〜

図書館で予約していた本が続々と自分の番が回ってきて、『年収200万円でもたのしく暮らせます 〜コロナ恐慌を生き抜く経済学』(森永卓郎著、PHP研究所)を読みました。

この本、森永先生がポストコロナの経済予測、コロナ不況を生き抜くための投資術、生活術等の持論を35項目に渡って書いています。「先生」と書いたのは私の出身大学の教授という敬意を込めてのことです。私が在学していた頃はまだ大学に着任していなかったし、私が卒業した学部と違うんですけどね。

まあ、色々と「それって本当?」ってツッコミたくなる内容もありますが、自分が興味を引かれた部分をいくつか書いてみます。尚、この本の初版は2020年7月21日です。それから3ヶ月強経過しているので、森永先生が当時予測された通りになっていないことがあるのは当たり前です。

BCG仮説

2章の”Q06 日本のコロナ対策「失敗の本質」は?”で日本を含めたアジアでの死亡者数が少ないのは結核予防などのためのBCG接種(注射)が国民に多くされているからでは無いかと書いています。もちろん「仮説」としてです。

これについては最近、国際科学雑誌ネイチャーに欧米で重症化に至る人が多いのはネアンデルタール人の遺伝子のバリアント(遺伝子多様体)が関係しているのでは無いかという記事が掲載されました。

www.nature.com

この記事の内容も今後色々な検証を経て、関連性が明らかになってゆくものと思います。それにしてもこの手の実証、検証は気の遠くなるような時間や実験(?)を必要とするのでしょうね。

節約術

この本を手に取る人の多くは『年収200万でも。。。』の部分に興味を持って読んでいると思います。「まだ、そんな技があったのか!」とか。でも、4章の”Q28:低所得時の節約術は?”は私にとっては期待はずれでした。

  • スマホ決済のクーポン、キャンペーンを使って外食費を節約
    →既に色々なメディアで紹介されていて目新しさはない
  • 金券ショップで交通費を節約
    →あまりに古典すぎて、うーん?でも、思い出させてくれてありがとう。
  • 東京メトロ都営地下鉄の両方に乗れる「Tokyo Subway Ticket」
    →航空券を見せないと買えないって、利用機会がニッチ過ぎないか(笑)

この手の節約術の条件は日々状況が変わるので、その手のブログやYouTubeにアンテナを張って置く必要がありますね。

「トカイナカ」で暮らせ!

トカイナカとは「都会=東京」と「田舎=地方」をミックスした森永先生の造語です。第5章全体でそのメリットが書かれていますが、これには全面的に賛成で、機会があれば自分もそのようにしたいです。

トカイナカを簡単に説明しておくと、都心から約30-50km圏内で、地価、物価が都心ほど高くないが、さりとて都心に出るのに1時間30分位で済む場所です。それより離れて地方に行くと公共交通が少なくなり、生活が不便になったり、場合によっては価格競争が少なくなり物価が都心と変わらなくなる場合もあるそうです。

森永先生は所沢に住んでいます。私だったら、入間市飯能市が良いですね。そこなら気が向いた時に自走で山に入ってマウンテンバイクを楽しめます。次の会社が週半分はテレワークでOKなんて言うことになったら真剣に考えてみようと思います。その前にちゃんと採用してもらえる様に頑張らないといけませんが(苦笑)。。。

(了)