自社製品への愛、思い入れ
会社イヤイヤ病の原因について考えるRoute66です。
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私、大学を卒業後、転職して今まで5社を渡り歩いてきました。このブログを書き始めたたきっかけにもなりましたが、直近の2社では重度の「会社イヤイヤ病」を患っています。最も勤務期間が長かった3社目では色々とストレスを感じていましたが、会社が買収されて消滅するまでは意外と愛社精神を持って勤めていたような気がします。
その愛社精神の有無の違いを原因を冷静に考えると、一つの答えに行き着きます。それは、
自社製品への愛、思い入れ
でした。一番長く勤めた会社では、データベース系の製品を担当し、技術サポート、プリセールス、顧客への研修、品質保証テストなどを担当し、いわゆるその製品オタクの域に近づいていた気がします。
データベース系の製品なので、何らかのトラブルでデータベースが止まると夜中、休日でもポケベル(笑)、携帯電話で叩き起こされ、都度対応をしていました。勤務時間外に対応をすると「緊急対応手当」なるものが支給され、良いお小遣いになっていたこともあり、緊急対応で精神を病んでしまうこともありませんでした。トラブルは起きないことに越したことはないのですが、お客様からの感謝などで心のバランスが保たれていたのだと思います。
かたや、今の会社と前の会社へのエンゲージメントの低さの原因はなにかというと、自社製品への愛、思い入れの無さに尽きます。言い訳しておくと、この2社には初めからマネージメントとして入社して、チームを立ち上げる的な役割が大きかったので、自分が納得ゆくまでじっくり製品を触ってみるという時間が取れなかったことが原因となります。
加えて、自分の会社の製品について知識が浅いと顧客の前で自信を持って振る舞えなくなってしまうんですよね。その業界や、技術スタックについては顧客の方がよっぽど知識を持っていることも少なくないですから。
今は役職を解任されて、顧客との取引に関する書類を作成、やりとりする仕事なので、ますます製品のことは疎くなっています。会社の名誉のために言っておくと、今の会社もその前の会社も顧客にとっての非常に重要な課題をITの側面からサポートしており、社会的にも重要な存在です。
今の会社で会社勤めを最後にしよう思っているので、これ以上「製品オタク」になることはありえませんが、この業界を知らない人(家族、親戚とか)には会社が何をしているのか、社会とどう繋がっているのか説明できるようにはしておこうと思います。
(了)