アリバイ・マネージメントを斬る
ますます変な事になっている会社に少し心踊らせているRoute66です。
会社でリストラが進んでいることを前々回の記事で書きました。
その後、なかなか面白い展開になっているので書き残そうと思います。
皆さん、「アリバイ守備」って言葉聞いたことありますでしょうか?私もこの言葉、最近サッカー解説系のYouTubeで知りました。丁度、「アリバイ守備」を解説した良いブログがあったので、勝手ながら引用させていただきます。
アリバイ守備とは、いわば「周囲に怒られないための守備」。アリバイとは、容疑者が犯罪に関わっていないことを証明する証拠のことですが、アリバイ守備は「一応はやっていました」と後々言える程度の守備ということになります。
引用元:
で、私が体験したのは「アリバイ・マネージメント(管理)」です。もっといい表現があるのかも知れませんが、一旦私の造語として使わせてもらいます。会社生活の中での「アリバイ・マネージメント」とはつまり、「一応こうしてって言ったからね。後でやってないことを咎められても文句言わないでね」的な管理手法です。
具体例を挙げましょう。
ケース1:夜中のTown Hall ミーティング参加強制
外資系の会社で働いていると、本社主催の全社員参加型ミーティング(Town Hallミーティング、All Hands ミーティングと言います)への参加を要請されることが、年に1、2回あります。海外の本社主催なので、往々にして日本時間の夜遅くに開催されます。このTown Hallミーティングが来月予定されているのですが、今まで、日本の社長は「夜遅いので、翌日レコーディングを見てくれれば良い」と言っていたのですが、今回は何故か「夜遅いけど参加するように。参加できない場合はマネージャに申し出るように。」と言っています。本心では夜遅くに参加しなくても良いと思っていると思いますが、おそらく本社のCEOから全社員、例外なく参加させろと言われているのでしょうね。つまり、「本社のCEOが参加って言っているので参加してね。一応言ったからね」という感じでしょう。
ケース2:リモートワークの終焉・強制出社
昨今、コロナ禍の収まりをきっかけに出社を求める経営者が増えてきました。私の会社も来年位から強制的に出社を求められそうだという噂が広まっています。本社のCEOがいかにもそんな事を言い出しそうな雰囲気なのですが、日本の社長は抵抗できないと踏んでいます。多分、「家庭の事情等で出社出来ない人も多いと思うが(本音)、本社のCEOがそう言っているから出来るだけ出社してね(建て前)」的なアリバイ・マネージメントを発動すると踏んでいます。
そもそも、リモートワーク、ハイブリッドワークを前提にコンパクトなオフィスを借りたので、社員の半分も入り切らないはずなんですけどね(笑い。
まあ、日本の社長といえども、グローバルの組織では上から難題を押し付けられ、下から突き上げを食らう中間管理職なのですね。
私はといえば、夜中にも拘わらず参加を強制されるミーティングなら、さぞかし重要な発表(会社が買収されるとか)があるのでは?と気になるので参加する予定です。
強制出社についてはNo Thank Youです。今は家で仕事することが、ベストな仕事のパフォーマンスを出せると断言できるからです。自分が出社が必要だと判断した時だけ出社します。それを咎められて首になるのもまた一興。なんせ「無敵の人」ですから。
(了)