Road to Early Retirement ~早期退職への道~

早期退職を考え始めた50代半ばのおっさんの日記 / コロナウィルスの影響で失業後、再就職。2年後に役職解任

ノイズキャンセリング・ヘッドフォン Sony WH−1000XM3の使用感

自宅勤務用に買ったSonyノイズキャンセリング・ヘッドフォン WH-1000XM3ですが、近年購入したガジェットの中では非常に満足度が高かったので、単独でレビュー記事的なものを書いてみます。

retire55.hatenablog.com

自宅での使用感

まず自宅での使用感から。私は自宅勤務時は独立した部屋で仕事ができるという恵まれた環境にいます。自宅マンションは最寄り駅から直線距離にして30m位なので、窓を明けると電車のガタゴト音、内容を聞き取ることはできませんが、駅の構内アナウンスが聞こえてきます。また、ドアを締めていてもリビングにいる妻・子供の話し声も聞こえてきます。ノイズキャンセリング・ヘッドフォンを買った一番の理由は後者の妻と子供の言い争いの声を遮断するためと言えます。

これについては、ほぼ完全にシャットアウトすることができているので、値の張るヘッドフォンに対する元はもう回収できたようなものです。コロナウィルスで外出を控えることが多くなったので、iPadで映画をみる機会も増えましたが、このヘッドフォンをすれば、より映画に没頭できます。

困ることがあるとしたら、宅配便が来てインターフォンをピンポンされても気が付かないことがあるくらいでしょうか。

外に持ち出して見た

ノイズキャンセリング・ヘッドフォンはBose社が先駆けで、既に10年程前から存在していますが、当初は飛行機での移動が多いビジネス・エグゼクティブが長時間のフライト中の「ゴォー」というジェット・エンジンの音から解放され、快適に過ごすために買うものという位置づけでした。私自身は飛行機に乗って出張するということは1年に1回あるかないかという状況だったので、普段使いではノイズキャンセリング機能が無い密閉型のヘッドフォン、またはカナル式のヘッドフォンで充分でした。

今回、ノイズキャンセリング・ヘッドフォンの購入を検討するにあたって、色々なメーカーのサイトやレビューをみると、最近のノイズキャンセリング・ヘッドフォンは飛行機に乗るという特別な機会だけでなく、もっと日常的なシーン、例えば、通勤電車、カフェで周りの雑音に煩わされることなく、音楽を楽しめる、または作業に集中できるというコンセプトで開発されていることに気が付きました。

それであれば、3、4万円という高いお金を払ってでも、「毎日使うのなら」ということで価格面での購入の心理的ハードルはかなり下がりました。

Sony WH-1000XM3はヘッドフォンを装着している人の行動状態を検知して、最適なモードに自動的に切り替える「アダプティブサウンドコントロール」という機能があります。

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sony.jpより転載)

以下、実際に外出先の色々なシーンで使ってみた感想です。 

歩行時・・・△ 歩行時の使用はお勧めできない

 ヘッドフォンを装着し、音楽を流しながら1時間程ウォーキングをしてみました。WH-1000XM3は装着者が歩いていることを検知すると、ノイズキャンセリング・モードから外音を取り込むモードに切り替わります。感想としては以下の通りです。

  • 車のエンジン音が(ほぼ)聞こえず、タイヤと路面のロードノイズのみが聞こえる感覚
  • よって、走っている車が全て電気自動車になったかのような感覚に襲われる

歩道を歩いていても、後ろから自転車が近づいてくることにギリギリまで気が付かないことが多く、結果、キョロキョロしながら歩くことになるので、自分としては歩きながらの使用は控えようと思いました。

カフェ・・・◎ 周りの話声が気にならなくなる

カフェで利用した時は、近くでテンション高く話していたおばさん達の会話がシャット・アウトできたので効果テキメンでした。自分は特にテンション高く話している人がいると、どうしても「何を話しているのだろう?」と内容が気になり、聞き耳を立ててしまう質なのでより効果を感じられました。カフェやファーストフード店で仕事、読書に没頭したい人にはノイズキャンセリング・ヘッドフォンはお勧めです。

電車で・・・◎ 車内アナウンスはクイックアテンションモードで

電車、バス等の比較的高速で移動中も、周りの会話が気にならなくなるという点では同様に効果があります。WH-1000XM3は電車、バス、または駅構内のアナウンスを聞き取りたい時は、右側のハウジングを手のひらで覆うアクションをすると、聞いている音楽の音量が絞られ、外音を取り込むようになるクイックアテンションモードを備えています。これで、音楽に没頭しすぎて降りる駅を乗り越すということも無いでしょう。 

装着時のマナー・・・周りの人がノイキャン・ヘッドフォンを使っていると気付く訳ではない

この様に最近のノイズキャンセリング・ヘッドフォンは状況に応じて外音を取り込む機能が進化しているので、極端に言えば常時装着したままでも、完全に耳を塞ぐカナル型ヘッドフォンよりは外音を取り込んで安全に使えるようになっていると言えます。

密閉型のヘッドフォンを装着して自転車を漕いでいる若者を見て、「危ないな-」と思ったことがありますが、もしかしたらノイズキャンセリング・ヘッドフォンを使っているのかも知れませんね、それにしてもその人がノイズキャンセリング・ヘッドフォンを使っているのかなんて事は周りの人は大抵判りませんから、そういう使い方は控えるべきと思います。

また、お店での会計時に音楽を止めて外音取り込みモードをオンにする、または、クイックアテンションモードにすれば店員さんの声は聞こえますが、ヘッドフォンを付けたまま話すのは相手に失礼な感じがするので、私は会計時は外すようにしています。

(了)