Road to Early Retirement ~早期退職への道~

早期退職を考え始めた50代半ばのおっさんの日記 / コロナウィルスの影響で失業後、再就職。2年後に役職解任

17年振りの解放感(続き)

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先日、「17年振りの解放感」の記事でポジションを解任されたことで解放されたことをいくつか書きましたが、もう一つ重要なものを書き忘れていました。その事柄はここ最近は起きていなかったこと、少なくとも今の会社では起きていないことなので忘れていたのだと思います。

それは「部下をリストラすること」です。もう少し丁寧な言葉で言えば、退職勧奨をすることですね。外資系企業で長くマネージメントをしていれば、退職勧奨をしなければならない場面が一度くらいは訪れます。私は前の会社で、確か3度退職勧奨をしなければならない状況がありました。

この時はストレスがマックスまで上がりました。会社に害を与えるどうしようもない人を切る訳ではなく、今まで苦労を共にしてきた部下に「ポジションがなくなったので、この機会に他のキャリアを考えてみては」なんて言わないとならないので、精神が崩壊しそうでした。幸い部下から激しい抵抗にあったり、「あなたに責任はないのですか?」、「あなたは辞めないのですか?」と詰められることはありませんでしたが、正直、退職勧奨をした人とその後、交流する気にはなれませんでしたし、今もそれができるとも思えません。

不本意ながらの退職に合意してもらうのも大変ですが、残ったメンバーのモチベーションを維持するのも大変です。「自分はリストラの対象にならずに良かった」という人もいますが、大抵は少なくなった人数で今まで以上の仕事をこなさないとならなくなりますので。

今の会社もおそらく早晩、リストラをしないとならない状況が訪れるのではないかと思っています。なぜなら、システム化して業務効率を上げるということがほとんどできておらず、人数、気合、そして決して共有されることのないベテラン社員の頭の中にだけ存在する業務プロセス、ルールで顧客ベースの拡大を抑え込んでいるからです。まあ、そのトランスフォーメーションができなかったので、解任された自分がいる訳ですが。。。

競争が革新、成長のエンジンとなる資本主義社会において、会社が人員削減で規模を縮小することは避けられないのですが、今の私の精神状態で退職勧奨をしろと言われたら、間違いなく精神崩壊します。それが無いと思うとつくづくホッとする今日この頃です。

(了)