Road to Early Retirement ~早期退職への道~

早期退職を考え始めた50代半ばのおっさんの日記 / コロナウィルスの影響で失業後、再就職。2年後に役職解任

「少年と犬」を読んだ夜に震度6の地震とは。。。(※注意ネタバレあり)

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図書館で予約していた直木賞受賞作、馳星周の「少年と犬」がようやく図書館で借りることができ、この週末に一気に読みました。

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野犬が5年の歳月をかけて、東日本震災の影響で岩手県から熊本県に移住した少年に会いにゆくというファンタジー的な物語です。1,500km以上の距離を移動して犬がかつての友人と再会するという一見ありえない話ですが、その過程で犬に出会う人々に愛され、守られるストーリーを挟んでいるので、いや、ありえない話ではないな、本当にあった話ではないかと思わせるのはさすがと言えます。私は犬を飼っていませんし、愛犬家ではないですが、犬を飼っている方ならきっと私より心にしみる話ではないでしょうか?

震災の精神的なショックで心を閉ざし、発達障害を負ってしまった少年の描写は私個人の状況と少し重なる部分もあり、物語の後半部分では涙がボロボロとこぼれてしまいました。

さて、そんなタイミングで昨夜23時頃の震度6の地震です。私の住む西東京市でも震度4というのはかなり久しぶりではないでしょうか?既に東日本大震災から10年経とうとしていますが、今回の地震が10年前の地震の余震と考えられるという報道から、「10年ひと昔」という人間の感覚などお構いなしに、自然は非情にも変化し、困難を人間に強いているのだと思い知らされます。

私の家では、少し高いところに積み重ねてあった靴の空箱が床に落ちてきていました。幸いにこの記事を書いている時点(2021年2月14日)では死者は出ていないようですが、今回の余震はもう一度気を引き締めて地震、災害に備えよという神様からの良い警告として受け止めたいと思います。

(了)